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何のために働いているか?の回答

by 中尾豊

「何のために働いているの?」という質問を受けて

先日、ある人との会話の中でこう言った質問を受けました。

個人事業主時代も含めて、約9年ただただ必死で活動してきた自分にとって、ある意味ふと立ち止まらせてくれた質問でした。

「何のために働いているんだろう?」

その言葉は、自分自身の原点、働く原動力について改めて深く考えさせられる言葉でした。

その答えは・・・意外とシンプルでした。

「お客様のため」

「家族のため」

「自分のため」

考え出すといろいろな理由が浮かび上がってきます。

職業上、当たり前ですがプロとしてお客様の売り上げを上げて喜んでほしいというのは根本的に思い続けています。

ただ、もっと奥の方、心の底から思うこと。

それは「父ちゃんかっこいい」と子供達から言われ続けたいということでした。

ここでいう「かっこいい」というのはもちろんビジュアル面ではありません(汗)

※ビジュアル面でいうとちんちくりんで目が離れていて太っているという条件ですので端っから諦めております。ええ、何か問題でも?

僕が想像する、定義する(勝手にですが)「父ちゃんかっこいい」の「かっこいい」は「生き様」であり「背中」です。

親父について

僕の親父は福井の大野という田舎で大家族の中で育ち、昔でいうガキ大将で正義感が強く、いじめられている子を助け、自分より強い奴に敢然と立ち向かうタイプでした。(あくまでも親父の自己申告なので、真偽のところはわかりませんがw)

正義感の強さが高じて、警察官になり、「誰かのため」「困っている人のため」に全身全霊で頑張っていました。

しかしある日、パトロール中に大事故に遭い、警察官を続けることができないぐらいの大怪我をしたそうです。

竹のようにまっすぐ、正義のために進んできた親父にとって警察官を続けられないのは相当ショックだったそうで。

しかし家族を養うために、収入を得なければいけません。

苦手な営業職に就いたりしたことはありましたが、もともと頭を下げるのが苦手なタイプ。どうしても水に合わなかったのでしょう。何度も転職を繰り返しました。

その中で現在は会長職に就いてますが、「ナカオ印刷」という印刷会社で独立。

僕の小さい頃は家の中に印刷機械があり、1日中、夜中も「ゴォン、ゴォン」と機械が動き続ける日々。

ある日、夜中にトイレに行こうと目が覚めたところ、作業場からいつも変わらない機械の音が鳴り響いていました。

なんとなく作業場の明かりがついている方へ歩み寄ると「立ちながら寝ている」親父を見て「お父さん疲れてるんやな・・」「お父さん大変なんやな」と子供心ながらに鮮明に覚えています。

そんな親父をとにかくかっこいいと思いました。今でも思っています。

僕が何の人脈もなく、ツテもなく、無計画で独立した時も親父は無言でした。

ただ一言。

「全力でやれ。」

おかんは心配してあーだこーだ言ってきますが(もちろんそれも親心だと思い、感謝しています)、親父は何も言わないのです。

親父だって口を出すのは簡単なはず。心の中ではたくさんのことを僕に言いたかったかもしれません。ただ親父は未だに僕に何も言いません。

そんな親父がとても男らしく、かっこよく見えるのです。

僕も子供達からそんな風に見られたい。

動機としては不純かもしれません。でも「何のために働いているの?」という質問に対しての、心の奥底の部分、本音でいうと、僕が親父に抱いたような、あの感情をいつか抱いてくれたらいいなと。

そしてかっこいいと言われるためには「誰かの役に立ち続けること」が大事じゃないのかなと思うのです。

男として父親として、ダサいかもしれませんが、僕の仕事の原動力はそういうことなんだなと気づかされた夜でした。


中尾豊
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